害虫駆除の仕事

害虫駆除の作業について

学校には多くの樹木や花などが植えられています。

そのため、害虫もつくことが多くあります。

特に注意が必要なのは、人に対して被害がある毛虫です。

毛虫の中でも、毎年多くの被害があるのは、チャドクガ(茶毒蛾)の幼虫です。

このチャドクガは本州以南に生息し、ツバキ科の樹木に卵を産みます。

また温暖化の影響もあり、その生存北限も徐々に北に向かっています。

このチャドクガは毒毛針という毛に触れる毛を持ち、毛虫から抜けた毛が風に乗り、人の体に付くだけでも炎症を起こします。

そのため、学校では最も注意すべき毛虫なのです。

チャドクガの駆除方法

チャドクガの対策には2種類あります。

チャドクガが発生する前の対策と発生後の対策です。

では、順を追って説明します。

チャドクガの発生前の対策

まずは発生そのものを抑制することが一番効果的です。

予防方法としては、樹木そのものに薬を吸わせることです。

そうすることで樹木全体に薬剤が回り、樹木そのものに殺虫作用が出てきます。

使用する薬剤にはオルトランが広く知られています。

オルトランの使用について

オルトランについては、液剤系と粒剤系があります。

チャドクガ予防には、粒剤が最も簡単です。

使用方法については、オルトランの粒剤を木の根元に散布、または土に混ぜ込みます。

学校での使用の場合には子供の誤飲対策が必要なので、土中に混ぜ込む方がより安全です。

散布時期としては、3月末の春休み頃と7月後半の夏休みに入った頃が効果的です。


チャドクガの発生後の対策

チャドクガに効く殺虫剤は色々ありますが、学校で使用する場合にはオルトラン液剤にした方が、名称が同じなので引き継ぎ時も何かと便利です。

殺虫の場合、液剤を使います。

スプレータイプやエアゾールタイプもあり、毛虫の発生が少ない場合には、これらが便利です。

また、樹木全体に広がった場合、液剤のボトルを薄め、噴霧器で散布するのがよいでしょう。

どちらの駆除でも可能な限り、雨合羽など表面がさらっとしたものを着用し、必ずゴーグルも着用し、噴霧を行います。

薬剤散布中は、チャドクガは必ず体を揺らし、毒毛針を周囲にまくことで敵を攻撃します。

また、突然の風向きの変化で、薬剤が体にかかることがあります。

まずは自分の身を一番に守って下さい。




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