学校用務員の仕事は外注化によって専門性は更に低くなる


何かとAIが話題になってますが、このような話は昔から幾度となく出てきます。

もっとも、話題が出る間には大きな変化はなく、それからしばらくして大きな変化が生じてきます。

現在の話題とは中長期な見通しであり、いきなり来年からAIが導入され、仕事が消えるようなことはありません。

そこで今回は、自動化が進んだ未来の学校の職場と仕事の変化について、予想される範囲について考えてみたいと思います。



将来的には今の教員の仕事が減少する

まず、AIや更なる高速通信が導入されていく場合、教員の仕事(教員の数でなく)が減る可能性があります。

教員の仕事の一つである授業に関しては、ある程度の年齢の学年には、教師に直接教わらなくても遠隔授業を聞く事でも学習できます。

(低学年のように手間が掛かる場合には、これまで通りの学校教育が続くことになると思います)

遠隔授業が可能になると言うことは、極端に言えば一人の教員が全国の子供に授業が可能になると言うことです。

つまり、単純にマス的(集団)に教えるような一方通行の授業に関して言えば、全国で一番授業が上手な教師が教える事が可能になると言う意味でもあります。

その状況で必要になるのは、個別の授業対応や支援、そして安全管理になります。

実際、これまで多くの予備校や資格学校でも遠隔授業が行われ、それらの遠隔授業用の機器に関しては実用的に運営されているからです。

働き方の改革の観点からも、教員に過度な負担を与えない仕組み作りが今後は導入される流れになるでしょう。




だだし、支援的な仕事は今後も変わらない


一方で、養護教諭や事務員、そして用務員については、AIが導入されても大きな変化は全くないでしょう。

ターミネーターみたいなロボットが格安で生産させれば別ですが、なにが起こるかわからない複雑な諸問題が発生する処理するには、あまりに無理です。

人の仕事が自動化に変わるポイントとは、機械化のコストの方が人的コストより下回った時です。





今後の用務員は電気工事士の資格保持者が基本に?


学校用務員の仕事において、一番役立つ資格とは実は電気工事士です。

学校ではコンセントやスイッチの破損が多く、その交換作業は用務員が行う事が多くあり、そのためには電気工事士の資格が必要になり、用務員の多くが採用後に電気工事士の取得します。

現在の教育関連機器の多くは電気を使います。

そのため、電気関連の修理に即応性が求められます。

授業に直接影響が出るためです。

一方で、学校用務員の仕事の多くは即応性が必要ないものも多く、それらの仕事は外注化が進んでいます。

極端な話、来客対応の玄関掃除と電気関連の修理以外、そもそも用務員が学校に常駐する必要が無くなってると総務省や自治体では考えています。

そうしたことから、電気工事士の資格は採用時の面接では大きなメリットと言うよりも、今後は必須化の可能性すらあります。

もし今、余裕があるなら必ず取得しておくと良いでしょう。




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