例えば、警備会社に警備と用務員業務をセットで委託する例も出ているのです。
このような事例が出始めると、今までのように用務員と言う独立した仕事はやがて消滅へ向かう可能性は極めて高くなっていると言えます。
突然の任用打ち切りの可能性が日増しに高くなり、もはや5年後、多くの用務員の仕事は警備員の業務の一つとなっていても不思議ではありません。
そんな状況の中で、嘱託用務員が身を最終的に守るためな方法一つに資格の取得があります。
今回は、用務員の職歴と資格をミックスすることで、より再就職をより円滑に進める準備が可能な資格を紹介していきます。
第二種電気工事士は必須資格
今の時代、電気がない生活は存在しません。もはや空気のような存在である電気ですが、様々な場面で電気の知識の有無は大切になっています。
今後、どのような仕事をするにしても、電気は使われています。
そんな電気に関する配線工事が出来る電気工事士の資格は、仕事のみならず、プライベートでも役立ちます。
ちょっとしたスイッチの交換やコンセントの増設など、意外と役立つ場面は家庭にもあります。
転職でも電気工事士の資格があることで、選べる求人数が一気に増えます。
また、用務員の仕事と似たようなものに、設備管理(ビルメンテナンス)があります。
設備管理の仕事に採用されるには、第二種電気工事士以上の資格保持が必須の場合が多いものです。
設備管理の仕事は夜勤等がある場合、実質的に月10日の勤務で嘱託用務員と同じ給料、もしくは多いです。
そう言った意味でも、嘱託用務員になったらまずは将来に備え、最初に第二種電気工事士を取ることに全力を尽くして下さい。
もし、第二種電気工事士を取得しなくても、民間委託後は一応、民間委託先には優先して用務員として採用されるでしょう。
しかしその場合には、最低時給で働くことになるとを忘れないで下さい。
危険物取扱者(乙四)
次に取得して欲しいのは危険物取扱者です。危険物取扱者は難易度順に、甲種、乙種、丙種とあります。
この中で、初心者が最初に取得すべきは乙種の中の四種と言うものがあり、取り扱える危険の種類のイメージとしては、ガソリンスタンドで取り扱う危険物と思ってよいです。
そのため乙種四種があると、セルフのガソリンスタンドのモニター監視室で監視監督出来るようになります。
エアコンが効いた中、嘱託用務員より高時給で雇われるための資格と言えます。
この場合も、民間委託後の用務員の給料の倍になることがあることを忘れないで下さい。
終わりに
上記の二つの資格は比較的に即効性のある資格です。ネットでは食えない資格と揶揄されることも多いですが、それでも無資格で職歴は用務員より数倍マシなことに変わりありません。
これらの資格がなければ、仕事そのものが出来ない仕事です。
これらの資格でどのような求人があり、また給料はどの位なのか、常日頃からサーチをすることて、突然のリストラに備えるべきです。
雇用打ち切りになって慌てても、その時間を取り戻すには一年以上必要です。
そう言った意味から、余裕がある用務員の時こそ、新たなステップを開始すべきなのです。