用務員の存在意義、現状と今後を予測する。

用務員の仕事場のイメージ画像です。

用務員不要論は今も昔もある。

しかし、本当に不要か必要か言うならば、まずは最低限の学校現場の現状を知る必要はあるだろう。

その上で、必要性を考えることが、正常な判断の仕方とも言える。

そこで今回は、客観的な視点として、用務員と学校の仕事の関係について記す。

では、本題に入ろう。


学校に用務員が存在する必要はあるのか?

実は学校に、必ず用務員を配置する義務は法律上ない。

法律上あるのは、

用務員を配置できる』

つまり任意でしかない職員である。

よって、不要と判断すれば、本来不要な職員なのだ。

事実、用務員を配置していない学校は沢山ある。

学校の本業とは教育事業であることは、今更言うまでもない。

しかし、校内業務は多岐にあり、教員本来の業務を圧迫するような雑務も少なくない。

その雑務を処理するのが用務員である。


給食も学業の一つ

例えば、用務員の仕事とは違うが、学校給食調理師が作る給食についても、単なる昼食ではない。

給食とは、教育の一環としての食育でもあり、給食費についてもの約半分は公費からの支出である。

しかし、教育だからと教員が給食を作っていたら本来業務(授業)に支障が出るのは明白である。

学校給食の調理職員がいるのは教育のアシストであり、そのために存在している。

用務員も同じく、校内の様々な教員の仕事をサポートする。

そのため、結果的に用務員の仕事は学校の数だけ、教員の数と同じ位に毛細血管のように広がり、独自の仕事となってしまった。

昔から、一般的には用務員と言えば雑務係のように思われがちだ。

しかし、実際には教員の業務といって差し支えない部分多く存在するものである。


用務員の存在意義と今後の流れ

用務員の仕事に存在意義はある。

しかし、法律上は設置義務のない職員は続く。

それに今後、用務員を必ず設置するような法改正は考えにくい。

よって、悪くなっても、よくなる事はない。

それが現状である。

今後の公的予算の縮小もあり、現職の正規採用の用務員も退職者不補充が続く。

結果的に、学校の用務員の仕事は校長や教頭、事務員に移行することになるだろう。



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