今回は嘱託等の採用時におけるトラブルに多い事例についての話となります。
採用はされたものの、いざ赴任すると、採用時に言われていた仕事と違う事例も多々あるものです。
ブラック企業のような話ですが、昨今の公立学校での現実の話でもあります。
では、なぜそのような事が起こるのか?
今回はその点を解説したいと思います。
募集要項に対する注意点
学校用務員の仕事とは、簡単に言えば校内の運営のサポートをする仕事です。よって、同じ自治体の中にある学校同士でさえ、仕事内容に違いが生まれます。
実は、用務員の仕事内容とは、全国に統一したものは存在しません。
一般的に思われる用務員の仕事である茶湯の準備や草刈り、清掃などの共通する仕事の部分もあるため、用務員の仕事とは統一されたような仕事のイメージになりやすいものです。
しかし実際には、各学校の様々な事情があるため、用務員が事務処理を行ったり、給食室での補助を行ったりと、一言で言える仕事内容ではない事が多いのです。
これは採用される地域でも大きく違うので、気になる場合は採用試験申し込み時に詳しく聞くと良いでしょう。
赴任時には多少の心構えは必要?
前述のように、用務員は仕事は赴任先によって仕事内容は大きく異なる場合があります。教員の人員数や、児童・生徒数の違いにより、用務員と言いつつも、場合によっては教員や事務員の仕事と重複する部分も出てきます。
その結果、用務員の採用されて赴任校に行ってみたら、当初の説明と違った仕事内容なんてこともあり、数日もせずに辞めてしまう事例は少なくありません。
特に学校数が多い大きな自治体(東京・横浜・名古屋・大阪など)での用務員の採用の際には、受験者側にもある程度の注意と赴任時の心構えは必要です。
特に気をつけておきたい事とは
基本的に、募集要項にある仕事内容に対して給料は定められているものです。
そのため、それらから一脱する仕事内容は契約の範囲外なのです。
しかし、立場上弱者である用務員は、それらへの反論は困難です。結果的に本来はやらなくてよい仕事(教員や事務員)を押し付けられる事例は沢山あるのです。
そうした事から自分の身を守る方法としては労働組合への加入をする事で守る事もできます。
自治体にもよりますが、正規職員以外でも加入可能な労働組合もあるので、職場で何らかのトラブルが発生した場合、あなたに変わって労働組合が話をつけるので、加入する事で事前に調べておくと安心です。