ひと昔前に比べ、相当数の非正規公務員が増えた。
仕事の内容にしても、正規と変わらない。
待遇については、お世辞にも仕事内容に見合うものではない。
今回は、その格差についての本質について記述する。
では、本題に入ろう。
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キホンは正規採用を目指すべき
昔、ある自治体に高卒枠に大卒が入って問題となったが、そんな学歴詐称の事例を見たらわかるが、単に公務員の待遇が良かったからである。
補足だが、未だに公務員は全てコネ採用だと思ってる方も多い。
しかし、さすがに20世紀後半には、コネ採用すら殆ど消えていった。
そんな隙間があったからこそ、学歴詐称で入る者も出てきたなのだ。
もしコネが使える位なら、公務員、特に現業職は高卒後すぐに入職した方が、生涯賃金から見たら多い。
年功序列の社会では、4年間迂回する大卒よりも、入職年度が早い方がメリットは大きい。
また、用務員だろうが何だろうが、正規職員の待遇は非正規のそれとは別世界である。
参考:用務員の最高年収が1000万超えは本当か!?
だから、わざわざ大学を経由する必要はないし、実際に親子そろって公務員一家なら、子供の進路については、大学に進学するより、まずは公務員になることを優先する。
高校在学中に公務員試験に合格するか、受からなければ高卒後に大学に進学し、在学中に受けられる公務員試験は全て受ける。
そして受かれば、大学は中退するのだ。
国家公務員などは別にして、地方公務員でマッタリ組みになるのに、そもそも大学に行くメリットなどない。
本音と建前は別にして、公務員になる事の本質は就社である。
他のサイトでは、公務員のやりがいを強調したものは多い。
だが、多くの公務員の本音は、やり甲斐は二の次である。
その証拠に、夕張が破綻した時や、退職金減額時に早期退職する教員が大量に出たのを見ればよくわかるだろう。
特に転勤が狭い区域内に限られる地方公務員は、特にその傾向は強い。
自分の幸せこそ全てと言ってよい。
その中に、用務員と言う末端の仕事が存在しただけである。
だから、現在正規職員の用務員の殆どは、もし非正規だったら用務員になってた人は少なかった(知る限りいない)。
つまり、仕事内容でなく、就社(終身雇用)の道をとっただけである。
仕事が楽だとか、やり甲斐があるなどは後付けの理由なのだから。
編集後記
「大きくなったら何になる?」この、大人が子供に対しての質問が全てを象徴する。
その返ってくる答えの多くが、「職業」であることについて、何の違和感もない人が多いことが、現在の閉塞感の全てである。
本当に必要な答えは、「どんな人になりたいのか?」である。
職業とは生きる上での単なる手段でしかないのに、なぜか達成目的になっているのだ。
だからショボい金に目がくらみ、不祥事も絶えない。
自分自身のポリシーがないと、そんなもんだ。
今の時代、目的達成のための就職先(職業)の変化も激しく、学業が終わった時には業界が終わってしまう場合もある時代なら、尚更ことの本質が大切だろう。