用務員の仕事は修繕が多い。
修繕と言っても小修繕ではあるが、経験を重ねると本格的な修理も行うようになる。
当然、そのレベルは、各自の技量により異なる。
そこで今回、用務員になる場合に必要には、最低限は知っておきたい工具についての説明する。
あまりにも基本的過ぎる工具の話になり、読者には怒られそうだが、念のために記載する。
では、本題に入ろう。
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ドライバー(ねじ回し)
ドライバー写真参照:株式会社ベッセル
説明するまでもないが、ドライバー(ねじ回し)である。
ネジの種類はプラス(+)型とマイナス (ー)型があり、近年(それでも30年位前)では使用されてるネジの殆どがプラス(+)である。
しかし、古い校舎では未だにマイナス(ー)ネジも多く、学校では以外とマイナスドライバーは使うことは多い。
貫通ドライバー
ドライバー写真参照:株式会社ベッセル
これは一見普通のドライバーであるが、上記のドライバーと違うのは、先端から後方まで、全て金属でつながっている。
そのため、グリップ部分をハンマーで叩くと、その力はネジの先端まで伝わる。
グリップ部分をハンマーで叩いて使えるのはこのタイプである。
上にある普通のドライバーは、ハンマーで叩いてもグリップ部分は柔らかいので、貫通ドライバーのような効果は得難い上、グリップに傷が入る。
用途としては、硬いネジ(古い)を回す時に、グリップ部分をハンマーで叩きながら回すと回りやすくなる。
若干、詳しく書けば、ドライバーを回す時、ネジとドライバーの先端の間隔が、わずかながら浮く。
それで、ドライバーを叩く事で、その隙間浮きを防ぎ、確実に回す力を伝えられる。
なので、闇雲に力任せで叩けばよい訳ではない。
スタビードライバー
ドライバー写真参照:株式会社ベッセル
これは日常生活では使うことは少ない、スタビードライバーである。
商品名とすては「スタビードライバー」であるが、普通はスタビとか、古い職人はダルマとか呼んでいる。
短いのが特徴であるが、学校では棚などの高さの変更をする時に便利である。
通常の長さのドライバーだと、狭い場所などでは壁などが邪魔をしてうまく回せない場合がある。
そのような時に活躍するのが、このスタビードライバーである。
必ずしも必要ないが、あると便利な工具である。
電工ドライバー
ドライバー写真参照:株式会社ベッセル
個人的にお勧めするのは、このボールグリップの電工ドライバーである。
名前の通り、電気工事用であるが、持ちやすく少ない力で回せる。
自宅用のドライバーも、この電工ドライバーに変えた位に使いやすい。
ラジオペンチ
写真参照:フジ 矢株式会社
ペンチではあるが、先が細いタイプである。
ラジオペンチ、まさに略してラジペンであるが、名前の通り、元々は電子工作でよく使われてきたものである。
用務員が実際に学校で使うペンチの多くは、このラジオペンチである。
例えば、掲示板の押しピン(画鋲)の針を抜いたり、水道の蛇口のパッキン交換などで使う。
ニッパ
写真参照:フジ 矢株式会社
切るための道具で、精密に綺麗に切れる。
これもラジオペンチ同様、電子部品加工で元々よく使われていた。
ペンチ等でも切る事は出来るが、精密に切れるので、結束バンドの余りの部分を根元から綺麗に切れるため、学校ではむしろ園芸用途に使う方が多い、
結束バンドは柔らかいとは言え、切った先端は硬いので、子供の怪我防止には出来るだけ切り詰めた方がよい。
そのため、ハサミやペンチ(ラジオペンチ)で切るより、ニッパの方が格段に違う。
注意したいのは、ニッパにはプラスチック用もあるので、学校のような荒い使い方の場所なら普通のニッパにした方がよい。
ペンチ
写真参照:フジ 矢株式会社
これも今更説明も不要、挟むための工具である。
用務員が使う機会は意外と少ないが、教員がよく貸して欲しいと求める道具の一つ。
教室の備品のボルトやナットが外れそうな時に持っていく事が多いが、用務員の場合、それは通常レンチ類を使う。
用務員が使う場合、針金類を曲げたり、等間隔に沢山切る時によく使う。
モンキーレンチ
写真参照:フジ 矢株式会社
ボルトやナットを締めるものである。
サイズを無段で変えられるので、一つあると様々なサイズの締めが可能になる。
但し、肢の長さが様々あり、学校で使う場合には、250mmと350mmサイズの2種類があれば、殆ど対応できる。
ウォーターポンププライヤー
写真参照:フジ 矢株式会社
水道関係の修繕に使う。
これ一つで、水道関連の小修繕が殆ど可能な万能工具である。
詳細の使い方の説明は長くなるので省くが、トイレの大きなパイプの締めから水道管の締めまででき、肢の部分はマイナス(ー)ドライバーとして使え、水量の調整にも使える。
唯一、蛇口のパッキン交換の時、パッキン(コマ)を交換でパッキンを掴めないのだが、それ以外はこれで済む。
編集後記
ある程度、道具を使う人なら、今更述べるような内容ではなかったと思う。
しかし、近年は工具の使用経験のない女性や、ホワイトカラー出身の方も用務員になる事が多く、このような工具説明やマニュアル作成など、現場で行うことも増えている。
難しいものではないが、近い方のコツや様々な使用方法、特に用務員の場合、通常とは異なる使い方もある。
今回、全てを説明した訳ではないが、一般的な必須工具に関したものにした。
インターネット(YouTube)上では、様々な工具の使用方法を見られるので、詳細はそちらを参照すれば、用務員の仕事なら、それで十分活用できるだろう。