以前、このブログにて簡易的にアンケートを取った。
その結果、用務員の仕事についての興味への対象層について改めて認識できた。
回答者各位には、この場を借りて、お礼を申し上げたい。
このブログは開設当初、読者層が比較的に若い層(25から30歳)が多く、それに合わせた用務員へのなり方等についた話に終始した。
基本的には、若年層が正規の公務員になるための話から、このブログは始まったのだ。
正規の公務員へのステップアップのために、まずは生活費と勉強の時間の確保が先決である。
そのための足場確保の手段として、非正規の用務員になる事を勧めた。
その要領をこのブログに記していた。
そして閲覧者数が増えてきたので記事への肉付けを考え、再度だが年齢層や職業についてアンケートを実施した。
しかし、想定した読者の年齢層がいつの間にか当初よりも高く、今では40〜50代の正規の会社員等が読者層が大半であったのだ。
理由は定かではないが、何らかの理由で用務員への転職を希望する方が多いのかもしれない。
前置きが長くはなったが、本題に入る。
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厳しい中高年の転職事情
今更言うまでもないが、35才を過ぎてからの転職は難しい。
その中において、比較的に高齢であっても求人されているものに警備員と用務員がある。
両者に似てる募集要項の傾向として、共に学歴経験不問が多い。
昨今の求人の応募条件の多くは四年制大学卒である。
大卒と言えど一流大学卒を除けば、一昔前の高卒の仕事で正社員になれれば良い方だろう。
一方、今の中高年は高校を卒業し、地元の工場等に難なく就職した者が最も多い世代でもある。
地元の工場と言えど、大手のグループ企業である場合には、正社員ならそれなりの待遇があったものだ。
だが時代は変わり、企業再編の影響でリストラされると生活は一変する。
そして、就職したのではなく、就社していた事に気が付くことになる。
就社とは、単なるその会社の専用パーツになることである。
就職とは、どこに行っても使える汎用的なスキルと言ってよい。
就職の場合、会社(工場)無くなろうが、次の職場や仕事の依頼がすぐ見つかるものだ。
余り物の仕事に福はあるのか?
中高年に残る仕事は若者が敬遠する仕事しかない。
だが、3K仕事でも年齢不問にすると、たちまち人が断るのが大変な位に人が集まると知人の社長から聞いた事がある。
加えて、他に行き場が無い中高年になると、多少劣悪な職場でも我慢して働く。
もちろん、辞めたところで募集すれば、すぐに充当できるのも、年齢不問の求人の特徴だと言える。(それでも集まらない仕事もあるが・・・)
人が簡単に集まると言う事は、あえて人件費を上げる必要もないと言うことになる。
シンプルだが、これが低賃金の仕事がなくならない理由である。
そうした背景がブラック企業を生む土壌と言う事を忘れてはならない。
用務員の非正規職員も同じで、募集をするとそれなりに集まる。
非正規の用務員は労働組合の加入率も正規ほど多くないので労働環境は劣化の一途で、最近は途中退職する非正規用務員も少なくない。
中高年は用務員になるだけでは問題解決は不可能
先に断るが、今回の記事は中高年向けの話として聞いて頂きたい。
このブログでは基本的に若者に対し、非正規用務員をやりながら職種を問わずに公務員になることを推奨している。
金もコネもない若者には、それが最も費用対効果が出やすい処世術である。
だが、これにも旬な時期があり、中高年になればむしろ効果どころか逆効果となる。
一応、59才まで受験が可能な公務員試験はある。
だが、現実的にはそれなりの経験と実績があるならと言う前提で、公務員への転職の可能性があると言えるだけである。
もし、何のキャリアもなければ、それもほぼ不可能と思って差し支えない。
その位、中高年向けの公務員試験の受験者層の質は高く、また質が高いからと言っても受け皿がない現実を体現している。
キャリアがあるが、マッチした就職先が少ないのも、また中高年である。
ちなみにキャリアとは、それなりの大学を出て、それなりの企業でプロジェクトリーダーをするレベルである。
もし、あなたが何のキャリアもなく、正規の公務員を目指すために用務員になるなら、そ
れはあまりにもハードルが高過ぎる話になるだろう。
中高年が就職出来る仕事を探すこと
結論から言うと、上記の通りである。
だが、ここまで読んで頂いた読者の方には言いっ放しでは申し訳ない。
そこで、僅かながらだが、一つの道をを提示したい。
それは、宅建士の資格取得である。
私も若い時に取得したが、当時は宅建主任者であったが改名によって宅建士になった。
不動産業に関係が無いと知ることもない資格だが、不動産屋に一定数の資格者がいないと営業出来なくなるため、不足を補う必要性があるので、常に需要がある資格である。
なので、就職した会社が嫌なら辞めても、比較的簡単に次(転職先)を探せる。
ちなみにこの資格、民法を学んだことがあるなら、仕事をしながらでも3ヶ月も問題集を繰り返せば合格するが、民法を全く学んだ経験がないなら働きながらなら一年位は勉強しないと一発合格は厳しい。
だが、確実に勉強すれば誰でも根気さえあれば取れるものだ。
以前、不動産業の方から聞いたのだが、不動産の営業職は中高年の方が客から安心されやすいそうで、比較的高齢でも正社員として採用することは珍しく話ではないとのことだった。
臨時や嘱託の用務員をやりながら、仕事の待機時間を利用しながら、宅建士の受験をすることも、中高年ならではの処世術ではなかろうか。
そのための時間を確保するなら、中高年にも用務員になることを是非勧めたい。
まとめ
公務員を目指すにも、定年まで無事に勤めるには、実は昔に比べ単純ではなくなった。
古いイメージの公務員像は、既に解体の途中にある。
まったり生きるにも、相応な努力だけでは足りない。
今後はより厳しい現実と向き合わねばならないだろう。
だが、努力を日々少しづつでも継続できれば、それは夢でなく現実になる。
今回は特に同世代に向けたため、厳し内容にはなってしまったが、あなたが幸せに近づけるなら幸いである。
あなたの健闘を祈る。