中高年は用務員化するべきである



約20年前(1990年代)、様々な所に仕事はあった。

今と比べ、自動化されてない(出来きてない)物が至る所に沢山あったからだ。

信じ難いだろうが、モデムを取り付けるだけとか、手書き文をワープロで打つだけの専門職が存在するした。

もちろん、正社員である。

しかし、技術の革新によって、その専門職は突然死した。

また、マニュアル化やパッケージ化によって、職人的な仕事も縮小の一途だ。

もちろん、このような事は、今に始まった訳ではない。

そのサイクルは、年々早くなる一方で、中途退職者には更なる試練の時代になるだろう。

そんな中、どのような対策が必要になるのか、今回の記事は用務員の仕事を事例に、中高年の求職者向けのなるが話を進めたいと思う。

では、本題に入る。



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用務員の仕事内容はニッチ業務の塊


大きな産業の中で、弱い者が生きる方法として、大手が参入しない分野に入る事は多い。

言わば隙間産業の事だが、学校用務員とは、学校業務の中でのニッチ業務をテリトリーとする仕事である。

学校の本業はもちろん教育ではあるが、様々な本題以外の業務が多い。

そのため、正式には配置義務がないのに、あえて用務員を配置する理由はそこにある。

学校教員は専門職であるため、その業務に集中しやすくするためだ。

なので、用務員の本来業務ではない、教育に関する仕事を行っている場合も存在する。




教育の民間開放


以前、公設民営化の話を書いたが、いずれ公立学校も民間に委託する日が来るだろう。

その時、教育制度がどうなるかは知らないが、教員の形も変わるかも知れない。

例えば遠隔授業で済むものに関しては、教員を必ず学校に配置する必要はない。

極論になるが、一人の優秀な国語教師が全国向け授業を配信することは、予備校が既に実践済みだ。

その場合、学校に配置する教師は単なる子供の見張り役でしかなくなる。



そして教育職の突然死


学校教育は人を扱う以上、現場に配置は必須だ。

しかし、オンライン教育等の自由化が始まれば、必ず格差は生まれるものだ。

教える事が上手い者は、全国配信の授業を受け持ち高給が得られ、現場教師は単なる見はり役として、非正規の教育労働者となるだろう。

その時は、用務員はリストラされ、先生が受け持つだろう。

現場教師は非正規だから、夏休みや冬休みは一時解雇すれば人件費も浮く。

もはや季節労働者だ。

既に、近年の臨時教師も似た状態になっている。





もはや聖域はない


上記のような事は、既に民間では普通な話だ。

そのような事があったため、子供に公務員を勧める話は多い。

だが、親の知識程、時代遅れなものはない。

公務員は斜陽産業なのだ。

それよりも、仕事が突然死しても生きる方法を得る事が大切である。

実は、そのヒントは用務員の仕事にある。



用務員は時代に流れる仕事


用務員の仕事の特徴は、専門性が無い事が一番の特徴である。

専門性が無いと言うと、プライド高き用務員には怒られるだろう。

私は前職で、エンジニアリング会社の一応は専門職をしていた。

私の専門分野の仕事をする用務員を見ると、お世辞でも素人にしか見えない。

専門の仕事とは、朝から晩まで毎日同じ訳だから、当たり前の話だ。

だが、これが必ずしも悪い訳ではない。

用務員とは様々な事をする中で、日々様々な進化を感じる機会が多い。

感じる進化とは、物品から親や子どもの変化、業者の景気まで幅広い。

結果的に、様々な事を見地するので、何か問題が発生しても、対応出来るようになるのだ。

当然、全て自分で処理するのではなく、「これ件が発生したら、この人に尋ねてみよう」
という人脈のルートの量が、実は用務員の技量であったりするのだ。

その人脈も、校内や役所内という狭い範囲ではなく、地域はもとより国内(海外を含む)に広く持つ。

例外なく、腕の良い用務員は顔が広い。

それは民間企業も同じだ。

言わば、用務員とは校内のブローカー的な存在でもある。




中高年の役割はブローカー的存在に意義がある


用務員の仕事とは専門性より、専門性への橋渡し的存在である。

例えば、校内で自身の力では対処出来ない事を適切な方法の提案や業者選び。

また、子供の悩みを、適切な先生に橋渡しする役割(先生と子供の相性もあるから)

このような万屋(何でも屋)の要素は不可欠である。

何でも屋は、様々な問題を解決に導くものだから、出来ない事は別に外注にしても問題はない。

逆に、全て自己完結しようとする方が無理がある。

もちろん、用務員に限らず、様々な仕事も同じだろう。

年を取ると、仕事の性能は落ちる。

こらは現実である。

多少の努力をしても、中高年の仕事能力(体力・判断力・適応力)は、平均値を維持すれば良い位だ。

だから、中高年が就職難になる理由の一つには、求人に出る仕事の大半は、基本誰でもOKの仕事が多く、誰でもOKの仕事は、社内で再教育して使えるようにする。

仕事云々と言うより、柔軟に仕事をすぐ覚えることが不可欠である。

それに会社としても、下手に知恵がついた動きも物覚えも悪い中高年を扱いたくはないだろう。

もし、あなたが社長なら同じ事をしないか、胸に手を当て考えてみればわかる。

つまり問題は、若者に真っ向勝負するからである。

所詮、勝つ訳ないのだ。

中高年に期待される事は、実は幅広いネットワークにある。

天下り役人の役割りが、会社と役所の橋渡しをするの見ればよくわかる。

そのような幅広い役割が出来れば、ニッチな仕事を拾う事が可能だ。

仕事をするのではなく、仕事を見つける能力があれば、その仕事が一番上手い者に振る。

それこそ、中高年の役割の真髄である。



編集後記

用務員の仕事は確かに雑用である。

しかし、その雑用を通し、様々な問題も多く見えてくる。

用務員の業務とは直接関係ないが、例えば子供が荒れる前の前兆としては、まずゴミの散乱から始まる。

このような事は教師も当然知っている(研修等でもある)のだが、日頃から校内の様子を見る用務員は、かなり早い段階で気がつく。

校内では客観的な立場だから、空気が変わる瞬間を感じやすくなる。

この辺りは、教員とは違う立場だからかもしれない。









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