
今回の話は防災系設備の話になる。
用務員になるのに必要な資格ではないが、学校でも役立つ資格は存在する。
ただ資格といっても学校環境によって大きく変わる訳で、資格を取るなら、学校用務員の仕事以外でも活用可能な資格について語りたい。
もっとも、資格を取ったところで活用できるかは、あなた次第と言うことも忘れてはならない。
では本題に入ろう。
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老朽化する学校
近年、建て替えをする校舎は増えた。
だが、古い学校を大規模に改修し延命している学校も少なくはない。
特に、団塊ジュニアが多く育ったベットタウン周辺ではまた未婚率も高く、親と同居する人も多い。
結果的に将来的に子供の数が増えない所も多いのだ。
そのような地域では古い校舎でも延命させる。
いずれ統廃合される運命にあるからだ。
古い校舎での用務員の仕事とは?
用務員と言えば、掃除のオッさん的なイメージかもしれないが、古い校舎の用務員で掃除のオッさんだけで務まるなら私もなりたいものだ。
世の中、金をもらうにそんなに甘くないのは常である。
学校での老朽化の中で一番深刻なのはシャッター型の防火扉である。
校舎の壁の脱落も危険ではあるが、その場合には校舎に近づかない対処はできるが、校舎内での移動では危険であってもさすがに廊下を封鎖できない。
結果的に防火シャッターの下に立ち止まるなとしか言えないし、子供がそんなこと気にすることはない。(大人も同じだが・・・)
古い校舎の防火シャッターになると、今ほど安全性は考慮されていないので用もないのに突然閉まることがあるのだ。
私も用務員になる前からニュースで防火扉の突然の落下で挟まれる事故を聞いてはいたが、実際に現場で見ると本当に想像以上にボロかった。
近年の学校では安全上シャッター型ではなく開き戸になっているが、防火シャッター型もまだまだ健在である。
細かい話は専門的になるので省略するが、少なくとも消防設備が安全かどうかだけでも普段から判断出来るとそれなりに助かるものである。
用務員と消防設備士の資格
用務員の仕事には必要はないが、あればよい資格として消防設備士がある。
簡単に言えば、消防設備の工事と点検をする資格だが、甲種と乙種があり甲種は工事と整備、点検が出来るが乙種は工事ができない。
だが、用務員は工事をする機会はないから、知識習得には乙種で十分である。
それに乙種なら受験資格も必要ないので、手軽に勉強が始められる。
もし、あなたが用務員の仕事に就きたいと考えるなら、消防設備士は採用面接で大きなアピールにはなるし、現実問題として現場では有難いはずだ。
まとめ
用務員の仕事は事故を未然に防ぐことでもある。
そのためには、普段から早めに異常を感じることが出来ることが最も大切な仕事と言える。
その異常を感じるには経験と知識が必要な場合が多い。
もし、あなたが用務員になることを希望するなら、普段から様々な設備を見ることだけでも役立つことも多くある。
なので、私も様々な施設でついつい変わったものを見ると、長々見たり写真を撮ったりしてしまう。
一種の職業病なのかもしれないが、知らないところで様々なものがあることがよくわかるようにはなったのは私も用務員になってからだ。
そういった意味では、浅く広く様々な体験と経験ができるのも用務員の仕事である。